地湧の涙

心震わす いのちの物語

母牛と死に別れた、生まれたばかりの仔牛を突然育てることになった牛飼い・譲。慣れない「育児」に戸惑いながらも、家族、島の人々、獣医らの協力を得て、次第に仔牛・地湧と心を通い合わせる。
しかし、そんな日々にも別れの時は近づく。地湧が流した涙の意味と、最後に譲が見た光景とは──。
人生の真理を追究するために世界放浪の旅に出て、鹿児島県の離島、トカラ列島・諏訪之瀬島にたどり着いた著者が、「自然の理(ことわり)の中で生きてゆくことこそが人間が生きてゆく唯一の正道である」と悟るまでの道筋を、仔牛・地湧との出来事に乗せて描いた、心震わすいのちの物語。


近代文明の危機から誕生した『地湧の涙』という小説は、近代文明の危機克服の方向は「刻一刻の今を真理に法って生きる」ことにあると語りかけているかに見えるのだ。そして、各人が背筋を伸ばしてどっしりと大地に座り「瞑想する」なかで各人が自分なりにその生き方を体得することを勧めているかに見えるのだ──高崎経済大学名誉教授・飯岡秀夫

舞台はトカラ列島・諏訪之瀬島

著者 加藤賢秀
判型、他 四六判並製 121ページ

著者紹介

加藤賢秀(かとう よしひで)

1945(昭和20)年 両親の疎開先山形市で出生。東京育ち。
1963(昭和38)年 都立小山台高校卒業。
1968(昭和43)年 横浜市立大学卒業後すぐにシベリア鉄道起点で、世界放浪に旅立つ。
1971(昭和46)年 諏訪之瀬島バンヤン・アシュラムに1年間滞在。
1975(昭和50)年 世界54カ国を巡ったのち、鹿児島県トカラ列島の諏訪之瀬島に定住。現在に至る。

ニックネーム Joe(ジョー)

型番 978-4-86124-412-4

定価 (販売価格)

1,200円(税込1,320円)
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