天皇を救った男―アメリカ陸軍情報部・日系帰米2世 伊丹明―

戦後史最大の謎、天皇の存続

極東軍事裁判で天皇が戦犯として処罰されれば、日本は瓦解し100万人の駐留軍が必要になるとして、ワシントンは訴追を見送った。この分析を導いたキーマンの一人が伊丹明なのである。
新聞記者だった伊丹明は太平洋戦争時、アメリカ陸軍情報部で暗号解読、皇室典範などの文書翻訳、分析に携わった。戦後、極東軍事裁判の翻訳官として来日、戦争貢献に対し勲章を贈られた。
山崎豊子氏のベストセラー『二つの祖国』の主人公モデルでもあるが、本書は、伊丹明のより多くの重要な真実を発掘し、全生涯を明らかにする。

本書は、日本で一番有名な二世、伊丹明の真実を綴った大労作、「伊丹明の決定版」である。
―在米ジャーナリスト・『二世兵士 激戦の記録』(新潮新書)著者 柳田由紀子

内容(目次より)

まえがき
第1章 少年時代
第2章 渡米
第3章 新聞社、大使館勤務
第4章 開戦前夜
第5章 収容所生活
第6章 日本語学校から陸軍情報部へ
第7章 日独秘密通信を解読
第8章 戦時下の日系兵士
第9章 故郷空爆
第10章 終戦
第11章 日本へ
第12章 東京裁判開始
第13章 勲章受章
第14章 故郷加治木へ
第15章 君子、日本へ
第16章 曽木隆輝との邂逅
第17章 東京裁判の終結
第18章 広島の衝撃
第19章 黄泉の国へ
あとがき
参考文献

著者 スティーブ・鮫島
判型、他 A5判 上製本 460ページ

著者紹介

スティーブ・鮫島(鮫島水穂)

1948年生まれ。鹿児島県姶良郡湧水町出身(旧栗野町)。伊丹明が卒業した旧制加治木中学の新制高校・県立加治木高校卒業。日本の大学を卒業。滞米40年。ロスアンジェルスの日系テレビ局でチーフ・プロデュサーを務めた後、ダイナミック・スポーツ社を設立。テレビ朝日制作の「大相撲ダイジェスト」やゴルフ番組を放送する。
野茂英雄投手がドジャースでデビューした年に、登板した全試合をラジオ局で実況中継した。
米沢藩主上杉鷹山を、「The Great Tycoon YOZAN」のタイトルで英字出版する。

型番 978-4-86124-268-7

定価 (販売価格)

5,800円(税込6,380円)
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