詩集 針ノ木

『航海日誌』から36年
また〈詩〉に向かう。また〈私〉に向かう。
(「肴たち」より)

長谷川龍生による批評(『ユリイカ』1978.11)
「裏祭り」
四行詩づつの構成である。谷川雁的なところもあるが、ぐっとやさしい。ひねりの部分も、かなり抒情的に流れている。それでいいが、怖れるのはマンネリズムである。技巧の自己へいそくである。さて、この作者は、どこまで、自己の技巧の壁を打ち破るか、見ものである。(後略)


■内容(もくじより)

寿命
アリとキリギリス
アンユ(あの世)
奇人と痴人のはざま
おさらい
温泉行
Violet
愛こそはすべて
七夕の夜に
股関節
肴たち
キネマ「美術室にて」
叙事詩 針ノ木
抒情詩 針ノ木
ブラックアウト
政治的人間
「裏祭り」
躓きの石
桜の帯
Mよ.
ともだち
続 寿命?

生きた理由を問答するには言葉が必要だった
「詩人」とはいわば生きるたたずまいのことで
だから一行も書けずともよかった
(「奇人と痴人のはざま」より)

著者 伊藤 敏
判型、他 A5判上製、132ページ

著者紹介

伊藤 敏(いとう さとし)

1953年生まれ。1978年、「〈ラ〉音」「裏祭り」を詩誌『ユリイカ』に掲載される。1984年、詩集『航海日誌』を田螺(たにし)社より刊行。のちに三浦照子主宰の『風神』に参加した。

型番 978-4-86124-992-1

定価 (販売価格)

2,200円(税込2,420円)
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