島嶼集落における高齢者の生活・保健・介護と地域づくり

“安心”の担保と“選択”の自由の保障

 急速に超高齢化する日本では、高齢者に対する医療および介護サービスをいかに保障するかが大きな課題。そこには、生活の質(QОL)の維持・向上が図られることも求められる。
 超少子高齢社会が進む日本の縮図ともいえる島嶼地域。その自助・互助システムから示唆を得ることは、地域の特性に応じた地域包括ケアシステムを構築することにとって大きな学びをもたらす。
 医療・介護資源に乏しい地域において、住民に、“安心”の担保と“選択”の自由をいかに保障していくか──。
 本書は、島嶼地域の住民や、介護職員へのアンケート調査を基に、島嶼地域の地域包括ケアシステムのさらなる拡充への課題を探る。


■内容(目次より)

第1部 島嶼地域における高齢者等の生活と福祉ニーズ
第1章 奄美諸島と八重山諸島における高齢者の生活と福祉ニーズ
第2章 島嶼地域における高齢者の生活と福祉ニーズ
第3章 島嶼地域中高年者の生きがい感に関連する要因

第2部 地域包括ケアシステムにおける島嶼地域住民の自助および互助力向上に向けて
第4章 介護効力感の測定と島嶼の地域医療福祉
第5章 介護効力感の測定と島嶼型地域医療・福祉
第6章 離島の離島における地域包括ケアのあり方に関する一考察
第7章 後期高齢者の健康増進への意識と自助および互助の活性化に関する一考察
第8章 島嶼地域の地域支え合い活動に関する一考察

第3部 介護予防と認知症高齢者の生活支援
第9章 高齢者とフレイル
第10章 認知症高齢者等せん妄ハイリスク者に対するケア
第11章 認知症高齢者の摂食嚥下機能障害と看護

補 論 高齢者の安心・安全ネットワークシステムに関する意向と課題
第12章 独居高齢者等の見守りと安心・安全のためのネットワークシステムに関する研究
第13章 高齢者の安心・安全ネットワークシステムに関する研究 1
第14章 高齢者の安心・安全ネットワークシステムに関する研究 2

島嶼地域に学ぶ自助・互助システム

著者 岩崎房子
判型、他 A5判上製、291頁

著者紹介

岩崎房子(いわさき・ふさこ)

鹿児島国際大学福祉社会学部教授,博士(社会福祉学,鹿児島国際大学) 専門領域:老年看護・介護,地域包括ケア 主要著書:「地域包括ケアシステムの構築に向けた島嶼地域の取り組みに関する研究」(単著)鹿児島国際大学大学院,2015年.『社会保障─生活を支えるしくみ─第3版』(編著)学文社,2020年.

型番 978-4-86124-468-1

定価 (販売価格)

3,500円(税込3,850円)
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