仲為日記

薩摩藩砂糖政策の第一級史料。

1609年、薩摩藩の琉球侵略によって、与論島以北の奄美諸島は薩摩藩の直轄地となった。藩財政を支えるため、奄美諸島における黒糖収奪は苛烈を極め、徳之島では犬田布一揆も起きた。
本書は、奄美の古文書群の中でも特筆すべきもので、全文を解読、口語訳や要約、注釈や関連事項の概要を記した。重要用語の解説も行う。

犬田布一揆を記した唯一の文書

内容(目次より)

第一章 翻刻本文と口語訳・解説
 一、翻刻本文
  文久三年(亥・一八六三年)
  元治元年(子・一八六四年)
  慶応元年(丑・一八六五年)
    慶応二年(寅・一八六六年)
    慶応三年(卯・一八六七年)
  明治元年(辰・一八六八年)
 二、解説と関連事項
  行政区画と島役人
  薩摩藩の派遣役人、棕梠木・蘇鉄・竹の植付
  砂糖政策と厳しい取締
  姓名と郷士格 など129項目
第二章 解題・解説と砂糖政策
 一、『仲為日記』解題
 二、薩摩藩の砂糖政策の概要
 三、『仲為日記』による砂糖政策の検索項目と解説

編著者 先田光演(さきだ みつのぶ)
判型、他 B5判 222ページ

著者紹介

先田光演(さきだ みつのぶ)

1942年10月、鹿児島県大島郡和泊町国頭生まれ。1965年、鹿児島大学教育学部卒業。同年より鹿児島県内の小中学校に勤務。2003年に和泊中学校校長を最後に退職。現在、えらぶ郷土研究会会長。主な著書に『奄美諸島の砂糖政策と倒幕資金』(南方新社・2012)、『与論島の古文書を読む』(南方新社・2012)、『沖永良部島のユタ』(海風社・1989)、『奄美の歴史とシマの民俗』(まろうど社・1999)、編書に『分類 沖永良部島民俗語彙集』(南方新社・2011)

型番 978-4-86124-318-9

定価 (販売価格)

6,800円(税込7,480円)
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