かごしま昔物語『倭文麻環(しずのおだまき)』の世界

甦る薩摩の名著

江戸期の藩主・島津重豪(一説に斉興)の命で、国学者白尾国柱がまとめた『倭文麻環』。本書は、薩摩に伝わる故事、軍記、怪談、奇人、偉人……といった内容の多彩さ、多くの挿絵、随所にちりばめられる国柱の驚異的な博識ぶり、内容によって異なる文体などを特長とする歴史に燦然と輝く名著である。
日本古典文学の研究者によって、いま現代に甦る。

江戸期の奇才、白尾国柱の息づかいを味わう

内容(目次より)

第一部 かごしま昔物語
 1.世にも不思議な物語
 2.生き物の不思議物語
 3.偉人や奇人の物語
 4.島津の合戦の物語
 5.番外編―他国の物語
第二部 『倭文麻環』の世界
第三部 『倭文麻環』の本文(校異一覧)

著者 伊牟田經久
判型、他 A5判 上製本 306ページ

著者紹介

伊牟田經久(いむた つねひさ)

1931年、鹿児島県喜入町生まれ。1952年、東京高等師範学校を卒業し、鹿児島県立指宿高等学校の教諭。3年間で退職し、東京教育大学(現在の筑波大学)に編入学。同大学を卒業(1957年)後、広島女子短期大学・広島女子大学・鹿児島大学に勤務(専門は、日本語学、日本古典文学)。1996年、鹿児島大学を停年退官し、鹿児島女子大学(1999年に志學館大学と校名変更)の教授、学長を歴任。鹿児島大学名誉教授。
主なる著書に『かげろふ日記総索引』(風間書房)、『日本古典文学全集 土佐日記・蜻蛉日記』〈共著〉(小学館)、『「大石兵六夢物語」のすべて』(南方新社)などがある。

型番 978-4-86124-183-3

定価 (販売価格)

2,800円(税込3,080円)
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