【11月下旬刊行・ご予約受付中!】奄美・生勝集落の生活誌

暮らしに見る奄美の近現代史

琉球弧の北部に位置し、8つの有人島からなる奄美群島。
この地は、1609年の琉球侵攻以降、薩摩藩による「黒糖搾取」の地となり、戦後は米軍政下に置かれ、厳しい暮らしを強いられてきた。
カツオ漁の盛衰、悲願の日本復帰、集落を揺るがした東燃の枝手久島石油精製基地問題──。
本書では、奄美大島南西部に位置する宇検村・生勝(いけがち)集落に生きた人々の姿を、数々の資料、住民の記憶によって、浮かび上がらせる。


■内容(目次より)

第一章 本土復帰前後の暮らし
 水車とガンガタ/マシュ(塩)炊き/アラセツの八月踊り、ヤー(家)廻り/大島紬と泥染め/ケンムン談議 ほか21編
第二章 宇検村の近現代史
 明治初期のイギリス人が見た宇検村/宇検村の満州開拓民/学童疎開船・対馬丸事件/ダレス声明に歓喜の奄美/無我利道場の追放運動 ほか18編
第三章 生勝集落の人物伝
 シマウタの第一人者 坪山豊さん/昔話語り部の第一人者 久永ナヲマツさん ほか9編

数々の資料、住民の記憶から浮かび上がる 集落の姿

編者 脇田マスエ・名越 護
判型、他 B5判(大型本)、115ページ

編者紹介

脇田マスエ(わきた・ますえ)

1942(昭和17)年奄美大島宇検村生勝生まれ。旧姓・生元。鹿児島県立大島実業高等学校(現在の奄美高校)卒業後、玉川大学通信課程で教員免許取得。母校である久志小中学校で7年間教鞭を執る。1984(昭和59)年に鹿児島市内に転居し、12年間小学校教員として勤めた。

名越 護(なごし・まもる)

1942(昭和17)年奄美大島宇検村生勝生まれ。鹿児島県立甲南高校から1965(昭和40)年立命館大学法学部卒、同年3月記者として南日本新聞社入社。2003(平成15)年編集委員で定年退職。鹿児島民俗学会会員。著書に『南島雑話の世界』(南日本新聞開発センター刊)『奄美の債務奴隷ヤンチュ』『鹿児島藩の廃仏毀釈』『自由人西行』『鹿児島野の民俗誌』『鹿児島民俗ごよみ』『新南島雑話の世界』(ともに南方新社刊)など多数。『南島植物学、民俗学の泰斗 田代安定』(南方新社刊)で第43回南日本出版文化賞受賞。

型番 978-4-86124-986-0

定価 (販売価格)

2,800円(税込3,080円)
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