隼人の実像

南九州先住民隼人は、
いかにして朝廷に征服されたか――。

702年薩摩国、713年大隅国、先住民隼人が朝廷に武力制圧され相次いで建国された。720年、隼人は大隅国守・陽侯史麻呂を殺害する。それに対して1万の朝廷軍が来襲。1年半ほどの抵抗戦の末に、捕虜と首1400余を朝廷軍は持ち帰る。
隼人という名が消えてなお血脈をつなぎ、今でも鹿児島で圧倒的多数を占めるのは、隼人の末裔。東北の蝦夷、北海道のアイヌ、島津軍に抵抗した奄美、沖縄とともに誇り高き抵抗の民なのである。

東北の蝦夷、北海道のアイヌ、奄美、沖縄とともに誇り高き抵抗の民・隼人が、今ここにその全貌を現す。

内容(目次より)

第1部 朝廷軍の侵略に抵抗した隼人
第2部 朝廷に服属した隼人の諸相
第3部 隼人と周辺の人物像

著者 中村明蔵
判型、他 四六判 284ページ

著者紹介

中村明蔵(なかむら あきぞう)

1935年、福岡県北九州市生まれ。1962年、立命館大学大学院日本史学専攻修士課程修了。ラ・サ―ル高校教諭、鹿児島女子短期大学教授、鹿児島国際大学教授を経て、現在、同大学大学院講師。文学博士。主な著書に「薩摩 民衆支配の構造」(南方新社)「鑑真幻影」(同)「飛鳥の朝廷」(評論社)「熊襲と隼人」(同)「隼人の研究」(学生社)「隼人の楯」(同)「熊襲・隼人の社会史研究」(名著出版)「隼人と律令国家」(同)「南九州古代ロマン」(丸山学芸図書)「新訂 隼人の研究」(同)「クマソの虚像と実像」(同)「かごしま文庫(29)ハヤト・南島共和国」(春苑堂出版)「古代隼人社会の構造と展開」(岩田書院)「神になった隼人」(南日本新聞社)「隼人の古代史」(平凡社新書)

型番 978-4-86124-296-0

定価 (販売価格)

2,000円(税込2,200円)
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