日露戦争における黒木為楨大将

戦史研究に必須の一冊、待望の復刊。

アジアの小国日本が、大国ロシアを破る世界的な大事件・日露戦争。その勝利の最大の功労者は、寡黙な薩摩人黒木為楨であった。
黒木為楨は、戊辰戦争、西南戦争、日清戦争の修羅場を戦い抜いてきた猛将であり、日露戦争では第一軍司令官に抜擢される。緒戦の鴨緑江から奉天まで主要会戦において要となり、常識を超えた戦術からロシア軍には「クロキンスキー」と恐れられた。海外での評価は乃木、東郷に比肩する。
出世欲に乏しく、戦後は静かに暮らした。本書は、この知られざる孤高の軍人、黒木為楨を知る格好の一冊である。

日露戦争最大の功労者、知られざる孤高の軍人・黒木為楨

内容(目次より)

第一 行軍難(道路と天候)
第二 行軍難(給養と運搬力)
第三 水路と沿道の架橋
第四 通信機関(その一郵便)
第五 通信機関(その二電信)
第六 陸戦劈頭の戦死者
第七 豪傑を撃退する
  他、全百話
史料1 功績書
史料2 陸軍大将黒木為楨
史料3 藤井茂太中将の回顧談
史料4 福田雅太郎大将の回顧談
史料5 田中国重大将の回顧談
史料6 『日露戦争思出の記』より
史料7 黒木大将の家庭
史料8 黒木為楨大将履歴書

著者 来原慶助
編者 芹沢武光
判型、他 A5判 207ページ

著者紹介

著者・来原慶助(くるはら けいすけ)

明治3年島根県生まれ。台湾国語学校教師、厦門東亜学院副院長などを経て、明治37年2月に日露戦争が起こると、満州軍第一軍の軍通訳官に採用され、終戦まで従事する。日露戦争後は、満州日報の編集幹部となる。昭和5年9月死去、享年60歳。

編者・芹沢武光(せりざわ たけみつ)

明治陸軍研究家。昭和24年東京都生まれ。明治陸軍史を研究して各種史料を収集。日本光学工業鷏(現、ニコン)在職中は、大半を防衛産業部門の営業を担当。2009年定年退職後、執筆活動に入る。現在は、黒木為楨、大山厳、児玉源太郎、乃木希典を中心にその事績を研究している。

型番 978-4-86124-236-6

定価 (販売価格)

1,600円(税込1,760円)
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