4,300円(税込4,730円)
【陳 碧霞/著】沖縄では、かつてほとんどの集落で屋敷林としてフクギ並木が見られた。ハヂチやジーファーが沖縄の精神文化を象徴するように、フクギ屋敷林は沖縄の暮らしの原風景である。その歴史は、300年前、琉球王国の三司官蔡温の時代に遡る。著者は、3 万本の毎木調査、東南アジア・東アジアでの分布と利用状況の比較をはじめ、あらゆる角度からフクギを追究した。本書は、消滅しつつあるフクギ屋敷林を未来へつなぐ再評価の試みである。
隆起サンゴ礁島の環境史 沖縄・八重山諸島の地域コミュニティと土地制度
4,300円(税込4,730円)
【藤井紘司/著】沖縄・八重山諸島に属する竹富島や黒島、鳩間島、新城島、波照間島は、石灰岩の台地・段丘からなる「低い島」であり、隆起サンゴ礁の島である。島の最も大きな制約条件は土地が限られていること。地域コミュニティが地域内の土地や空間の使い方に方向性を示してきた。浜辺、池沼、田畑や宅地、墓地、あるいは、開発行為……。本書は、これらを環境史的にあきらかにする。
9,800円(税込10,780円)
【安渓遊地、当山昌直/編】
奄美・沖縄は、湿潤亜熱帯の島嶼という条件のもとユニークな生物多様性を誇り、言語や文化さえも島ごとの多様性をもつ。この琉球弧は、自然の中で生きていく知恵の宝庫でもあった。総合地球環境学研究所からの報告。