(代表 向原祥隆)

 2012.4.17 連作障害

 春が来た。気持ちの良い畑仕事の季節だ。
 ナス、トマト、ジャガイモなどのナス科、枝豆やインゲンなどのマメ科は、毎年続けて植えたらダメ。3、4年は違う作物にして、時間を空けなければならないと橋口さんに教わった。連作障害が出てうまくいかないらしい。
 作物によって悪さをする病原菌は違う。今年その病原菌が悪さをしない範囲で繁殖したとしよう。翌年も同じ作物を植えたら、その病原菌はかなりの部分が土の中に居座っているから、今年以上に勢力を伸ばす。こりゃ大変だ。みんな病気になってしまう、っていうのが連作障害ってわけだ。うん、勉強になった。
 今日は4月17日、晴れ。通勤の途中に通る谷あいの田んぼでは、れんげ草がちょうど真っ盛り。ゆるやかな坂を登っていくから、次々に新しい田んぼが目の前に現れる。れんげ草も、上から見るより、斜め横から見たほうがピンクが重なって鮮やかだ。なんてきれいなんだろう、と息をのむ。
 私が去年、合鴨農法でコメを作らせてもらった田んぼも、種をまいたわけでもないのに、れんげの園になっていた。初年落ちた種が、また芽吹いてくれたのだ。
 ん、ちょっと待てよ。れんげ草もマメ科。連作障害はどこに行ったの?
 田んぼでは連作障害の法則が通用しないらしい。
 あらためて尋ねると、水を張るから大丈夫なんだと。水を張ると田んぼの土に酸素がない状態になるから、そのとき病原菌がみんな死んでしまうんだ。なるほどね。
 れんげ草に、そんな不思議な仕組みがあったんだ。
 ここでまた別な疑問がわき上がる。マメ科といえばシロツメクサ。会社の庭にはシロツメクサがほこっている。ときどき四つ葉探しで遊ばせてくれるこの雑草の連作障害はどうなっているのだろうか。
 作物に連作障害があって、雑草にないということは考えにくい。同じ場所でほこっているように見えて、実は少しずつ勢力図を動かして、連作障害を避けているのだろうか。それとも、何か別の仕組みがあるのだろうか。
 とりあえずは、シロツメクサの群落に、ひもで印を付けておけば、群落の移動は確認できる。小学校の自由研究みたいだけど、やってみよう。
 ところで、南方新社では植物図鑑をいろいろ作っている。三月には野山の脇役中の脇役、蔓植物の図鑑を刊行した。著者の川原さんの次作は、植物遊びの本。シロツメクサの花飾りが図鑑にも登場します。本を見ながら作ってみませんか。





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