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日本印刷・出版史上で重要な位置を占める薩摩。南北朝期の印刷、百科全書『成形図説』をはじめとした江戸期島津家による活発な事業、幕末維新期の和英辞書の刊行、金属活字印刷の開始など、日本の印刷・出版史を知るに欠かせない重要資料。
■主な項目
第1編 薩摩版の登場(室町〜幕末)
1章 五山文化、地方へ
・『聚分韻略』の版木・薩陽和泉荘の刊
2章 薩摩版再び
・重豪、薩摩の士風改革・『成形図説』未完の大事業
3章 斉彬の出版事業
・斉彬が遺志つぐ・洋書刊行に情熱・薩摩最初の木活字本
4章 木村嘉平の金属活字
・洋書復刻が目的・本木昌造らに工作・電胎法に苦心
5章 薩摩初の石摺
・胡麻所と茶屋で・岳飛と西郷・比重は京大阪へ
など全6編、ほかに資料編、年表
■表紙
「日本の活版印刷の父祖」といわれる本木昌造も薩摩の支援を得たのだが、島津斉彬が直接木村嘉平に命じて作らせた鉛鋳造活字(国の重文指定)は、本木より6年早く完成していた。表紙は木村嘉平活字である。
■著者紹介
高柳 毅(たかやなぎ・つよし)
1940年、長崎市生まれ。上智大学英文学科卒。元南日本新聞論説・編集委員。著書に『西郷隆盛伝―終わりなき命』共著『西郷隆盛七つの謎』(いずれも新人物往来社刊)。西郷隆盛顕彰会(島津修久理事長)専門委員として西郷関係の論文多数。
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