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| ● 読売新聞95・11・18記事 鹿児島市の県指定文化財・西田橋を中心に甲突川流域の懐かしい風景を収めた「かごしま西田橋―甲突川最後の五大石橋―」が出版され、書店のベストセラー入りしている。 第一部は「故郷の甲突川、そして五石橋」と題し、川べりで遊ぶ子供たちや稲刈り風景、雪が降り積もる石橋など、四季折々の甲突川や石橋の表情が、写真家樋渡直竹さんのモノクロ作品111枚に収められている。 第二部は、文化遺産、防災、街づくりなどの視点から、県内の大学教授や土木技術者ら5人が検証したリポート。五石橋の技術的特徴や橋を残すための分水路案、直接請求の意義などを、分かりやすくつづっている。 第三部は、石橋の解体工事を写真で克明に紹介。第四部では、石橋保存に向けての市民運動を書いた。 ● 朝日新聞96・1・19「ブックス」 鹿児島市の甲突川にかかる西田橋。江戸時代に造られた「五石橋」のうち現存する最後の橋だが、県は洪水防止などを理由に移設を決めた。本書では、現地保存を望む市民らが、科学的な視点も踏まえその可能性を提言する。全国で初めて県民投票条例制定の直接請求に発展した市民運動の記録でもある。 約260枚の写真が五石橋の姿を伝える。文化財保護だけでなく、行政や議会のあり方も考えさせられる一冊。 ● 南海日日新聞95・12・5書評 とくに森本眞一郎さんの「鹿児島と奄美をつなぐ橋、西田橋」のレポートは、橋づくりの財源に「私たち奄美の先人たちの血と涙が流れている」ことを、歴史的事実をふまえ、戦後の日本の歩みも視野に入れてていねいに説明してあります。レポーターの思いがひしひしと伝わり目頭が熱くなりました。 西田橋問題は単に「文化財保護の問題」ではなく、私たちが今暮らしている鹿児島という地域のさまざまな問題が凝縮されている、という思いを強くしています。「戦後50年」シリーズに加えるべき本、学習教材になる格好の本という思いを込めて、立場の如何を問わず一読をおすすめします。(薗 博明・環境ネットワーク奄美代表) |
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