奄美の人と文学

奄美の芸術風土が顕れる

 江戸期の薩摩島津藩による植民地政策と黒糖収奪、亜熱帯の気候――。奄美独特の歴史と自然は他に見られない文学を育んでいる。
 本書は、南日本文学賞を受賞した茂山忠茂の小説4篇と、秋元有子による島尾敏雄、一色次郎らの作家論から成る。

内容(目次より)

第一部 風土に育まれた小説、四篇(茂山忠茂)
 お富の場合
 甘蔗畑(ウギバテ)の土
 小さな逃亡者
 分校のガキ大将
第二部 名作と作者の世界を訪ねて(秋元有子)
 母なる奄美――茂山忠茂の世界
 島尾敏雄と田中一村
 一色次郎の「青幻記」とその周辺
 梅崎春生「櫻島」と「幻化」

奄美の歴史と自然は独特の文学を育んでいる。

著者 茂山忠茂、秋元有子
判型、他 四六判並製 256ページ

著者紹介

茂山忠茂(しげやま ただしげ)

1927年、鹿児島県徳之島に生まれる。民主文学会鹿児島支部会員・詩創・炎樹・詩人会議・日本現代詩人会会員。著書:詩集『さたぐんま』、詩集『不安定な車輪』(壷井繁治賞・南日本文学賞受賞)、詩集『脆い殻』、詩集『蒼い牢獄』、その他教育関係図書。

秋元有子(あきもと ゆうこ)(本名 山中郁子)

1932年、東京都に生まれる。1974年〜92年、参議院議員を3期務める。日本民主主義文学会会員(鹿児島支部所属)、『青稲』同人。著書:長編小説『海へ―小説千代田丸事件』『翔ぶように』、短編小説集『はりみち』、作家論『共産党員としての宮本百合子』、ドキュメント『交換台に生きた女性たち』、名作紹介『文学の森』など。

型番 978-4-86124-130-7

定価 (販売価格)

1,600円(税込1,760円)
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