死因「老衰」とは何か ー日本は「老衰」大国、「老衰」では死ねないアメリカー

死因「老衰」の現代的意味を問う

超高齢社会日本において、いまや死因の5位を占める「老衰死」。
本書では「老衰」言説の多様性を明らかにし、死因「老衰」の歴史的変遷と公式統計の成り立ちという新たな視点から問題を解く。また、医師へのインタビューをもとにして、死因「老衰」を診断する医師の「選択と決断」の背景をさぐる。


内容(目次より)

序 章 「医療問題」から「社会問題」としての「老衰」へ
第一章 統計的「老衰」――「公式統計の成り立ち」
第二章 制度的・規範的「老衰」の成り立ち
第三章 医学的「老衰」――「専門性の基準」
第四章 臨床的「老衰」と死因「老衰」診断現場
第五章 文化的・社会的「老衰」
第六章 「老衰」の社会学的視点
第七章 「老衰」の現代的意味
終 章 問われる超高齢社会日本での死――死因「老衰」再考への道
補 記 私の「問題経験」としての「老衰」診断


死因「老衰」を知っていますか?

 ・死亡診断には「医師の個人差」がでる
 ・なぜ「病院には『老衰』はない」のか?
 ・死因「老衰」の“数奇な運命”――「『老衰』は無視」せよ

臨床現場から解く死因「老衰」の意味

 ・「医療問題」から「社会問題」へ
 ・日本の「医療文化」――「老衰」=「長寿・自然」
 ・生きている間には決して見ることのできない自分の書類
  ――「死亡証明書」

著者 藤村憲治
判型、他 四六判並製 256ページ

著者紹介

藤村憲治(ふじむら・のりはる)

1946年、鹿児島県屋久島生まれ。1971年、熊本大学医学部卒業。大学病院・旧国立病院、民間総合病院を経て、1996年、町立診療所勤務。2012年、定年退職。 1980年、博士(医学)。2014年、修士(社会学)。

型番 978-4-86124-371-4

定価 (販売価格)

1,800円(税込1,980円)
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