調査した田の神像は3437体。薩摩国、大隅国、日向国において江戸時代に作られたと確認または推定できたもの621体の田の神像について記載、考察した。定説を14年さかのぼる上山田有村田の神像(元禄4・1691年)を初めて紹介する。
著者の研究情熱とエネルギーには敬服するばかり、本書が後世への偉業になることは間違いない。著者により田の神研究に新たな地平が切り開かれたことを喜びたい。
(志學館大学教授・鹿児島大学名誉教授 原口 泉)
■内容(目次より)
第1章 江戸時代の鹿児島藩著者 | 永田政幸 | 判型、他 | B5判、97ページ、オールカラー |
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永田政幸(ながた・まさゆき)
鹿児島県立甲南高等学校卒業
鹿児島大学医学博士課程修了(第一外科学講座専攻)
医師・鹿児島市医師会会員
日本体育協会公認スポーツドクター
鹿児島県医師会写真同好会「KDPC」会員
山岳同好会「山坂達者の会」元会員
量子力学とアインシュタインの相対性理論の関係を解析。両法則の融合により、粒子から光子への変化、並びに粒子のエネルギーと空間サイズ、生成時間の関係を記述する。
■内容(目次より)
第15章 地球を周る月の動き著者 | 平田 好洋 | 判型、他 | A4判、48ページ |
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平田 好洋(ひらた・よしひろ)
1953年、鹿児島市生まれ。1981年、九州大学大学院工学研究科博士課程応用化学専攻単位取得満期退学(1983年工学博士号取得九州大学)。1981年、鹿児島大学工学部助手。1985年、ワシントン大学材料科学工学科博士研究員などを経て、1994年、鹿児島大学工学部教授。2019年、鹿児島大学定年退職。鹿児島大学名誉教授。 研究内容は、ムライトセラミックスの合成、炭化ケイ素セラミックスの合成、高イオン導電性セラミックス、固体酸化物形燃料電池、コロイドプロセッシング、複合材料、バイオガス改質、熱物性。受賞歴、1997年日本セラミックス協会第51回学術賞、1998年米国セラミックス学会第21回フルラース賞他。
亜熱帯の深い森と多様な生き物たち、マングローブと透き通るような青い海。鬱蒼とした常緑広葉樹林には、島独自の進化を遂げた生き物が棲み、世界中で奄美にしかいない固有種が多く生育する。
本書は全357種を生態環境ごとに分かりやすく紹介する。
■内容(目次より)
1.奄美の多様な自然著者 | 山口喜盛・山口尚子・山口森音・山口風音 |
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判型、他 | A5判、157ページ |
山口喜盛(やまぐち・よしもり)
丹沢大山国定公園のビジターセンターで学芸員・自然解説員として勤めていた。現在は野生動物を求めて全国を巡る。神奈川県立生命の星・地球博物館外来研究員。神奈川県自然保護協会生物多様性保全委員、環境省自然公園指導員。著書「フィールドで出会う哺乳動物観察ガイド」(誠文堂新光社)、「自然ウォッチングのコツ」(メイツ出版)、「丹沢の自然図鑑」(メイツ出版)など、共著に「琉球弧・生き物図鑑」(南方新社)など。
山口尚子(やまぐち・なおこ)
奄美大島の自然や生き物と人々の暮らしの関わりに興味を持つ。共著に「琉球弧・生き物図鑑」(南方新社)。
山口森音(やまぐち・もりと)
鳥や哺乳類を観察することが好き。高校3年生。
山口風音(やまぐち・かざね)
自然や生き物を観察したり、写真を撮ったりすることが好き。中学3年生。
大量虐殺のために輸出される戦闘機を破壊し、 核兵器を搭載する原子力潜水艦の実験施設を破壊した。いずれも無罪。これまで約200回逮捕されながら、ライト・ライブリフッド賞他、数々の賞に輝く活動家アンジー・ゼルターが、自らの半生を辿る。
●ピースボート共同代表、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)国際運営委員 川崎哲さん推薦●
「日本でも、国家の大きなかけ声が人びとを萎縮させ、社会に沈黙と忖度を蔓延させています。そうした中にあって、国際法を使い、仲間と計画して、軽やかに街に出て、体を張り、素手で社会を変えてみせるアンジーさんの作法に、学ぶこと大です」■内容(目次より)
第一章 カメルーンから持続可能な暮らし方、そしてグリーナムへ著者 | アンジー・ゼルター |
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訳者 | 大津留公彦、川島めぐみ、豊島耕一 |
判型、他 | 四六判、326ページ |
アンジー・ゼルター
1951年、英国生まれ。1972年、レディング大学卒業。以降、非暴力の市民抵抗運動を実践する。世界中の運動と連帯し、数多くの逮捕、裁判、投獄を経験した。約200回逮捕され、大半は英国だがベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、グラン・カナリア島、オランダ、イスラエル/パレスチナ、マレーシア、ポーランド、韓国でも逮捕された。1997年のショーン・マクブライド平和賞、2001年のライト・ライブリフッド賞、2014年のフラント・ディンク賞を受賞。
大津留公彦
基地封鎖行動「ファスレーン365」日本実行委員会メンバー
川島めぐみ
翻訳家。トライデント・プラウシェアズ行動などに参加
豊島耕一
佐賀大学名誉教授(原子核物理学)
中国の研究者を中心に、日中における歴史・文化・教育・経済・地域・環境・法律といった分野の研究を報告する。
「中医薬企業における文化的再生産」(文化)、「中国コミュニティ嵌入式養老モデルの研究動向」(地域)、「ファストファッションにおける環境保護意識の一考察」(環境)など全24章で構成。
■内容(目次より)
第1部 歴史・文化・教育編編者 | グローバル地域研究会 |
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判型、他 | B5判、298頁 |
戦後の混乱期から日本復帰までの8年間余り、奄美民衆はアメリカ軍制下におかれ、孤立した状況を余儀なくされてきた。それでも軍政府の監視をくぐり、人々は波濤を越えて日本本土を目指した。命を賭して彼らが求めたものは何か。多くの体験者、遺族の証言から、当時の情景が鮮やかに甦る。
■内容(目次より)
第1章 密航船「宝栄丸」中之島沿岸遭難事件著者 | 佐竹京子 |
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判型、他 | 四六判、276頁 |
佐竹京子(さたけ・きょうこ)
1941年宮城県白石市生まれ。宮城県立白石女子高校卒。79年から奄美に移り住む。91年奄美女性誌サークルを結成、93年に会誌「さねんばな」を創刊、編集責任者へ。奄美の女性たちが歩んできた歴史や米軍政府時代の密航、密貿易などをテーマに、聞き取りによる奄美戦後史の検証に力を注ぐ。名瀬市内でブティックさねんばなを経営。
1953年、奄美群島はアメリカ軍政下から日本に復帰した。
少年雑誌の企画で、東京から日本復帰祝賀使節団として二人の児童と先生が、喜びに沸く奄美を訪問した。その時撮られた記念写真が奇跡を呼び、40年後の再会となった。当時12歳、再会時は52歳である。その後、東京・中村小学校と奄美・名瀬小学校の交流が続いている。
■内容(目次より)
1993年、奄美日本復帰40周年をめぐる新聞の特集企画として、記者が1953年に奄美大島を訪れた東京の二人の少年を探した。その足取りが偶然つかめた。物語は、今では父親となったかつての東京の少年が自分の子どもに40年前の思い出を静かに語り始めることから始まる。〈訂正〉
本の内容に誤りがございました。絵と文 | 井上 由利子 |
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企画 | 島岡 稔 |
判型、他 | B5判(大型本)、48ページ、オールカラー |
井上 由利子(いのうえ・ゆりこ)
1954年、新潟市生まれ。大学の英米文学科に通いながら染織を学ぶ。かねてより彫刻に興味があったことから、和紙を使って糸操り人形を製作することを思いつき独学で製作、昔話をアレンジしたひとり人形劇(ブルーグラスの曲にのせて)の活動をはじめる。著書に、絵本「おじいさんとたね」絵本「お饅頭屋のちょんこチャン」がある。鎌倉市在住。
島岡 稔(しまおか・みのる)
1941年、朝鮮咸鏡南道で生まれる。終戦により鹿児島へ引揚げる。1948年、故郷奄美大島へ帰る。1964年、鹿児島大学文理学部を卒業し、?東急エージェンシー入社。つくば科学万博、大阪花と緑の博覧会、ブリスベーンの国際レジャー博覧会なども担当する。2001年1月定年退職。鹿児島大学法文学部関東地区同窓会、東京奄美会の役員も務める。
琉球弧・奄美群島
徳之島の歴史を知る。
先人はどこから来て、
どのように暮らしたのか。
■内容(目次より)
【1】近代*この商品は送料がかかります*
九州本土・奄美:660円
その他の地域:1100円
・複数ご注文いただいても送料は1冊分です
編者 | 徳之島町誌編纂室 |
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判型、他 | B5判、644頁、オールカラー、 布クロス金箔押し、箱付き |
皆村 武一(鹿児島大学名誉教授)
久岡 学(前南海日日新聞編集局長)他
琉球弧・奄美群島
徳之島の歴史を知る。
先人はどこから来て、
どのように暮らしたのか。
■内容(目次より)
【1】先史・古代・中世*この商品は送料がかかります*
九州・奄美:660円
その他の地域:1100円
・複数ご注文いただいても送料は1冊分です
編者 | 徳之島町誌編纂室 |
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判型、他 | B5判、604頁、オールカラー、 布クロス金箔押し、箱付き |
高宮 広土(鹿児島大学国際島嶼教育研究センター長)
深澤 秋人(沖縄国際大学教授)他
江戸期、島津氏の黒糖搾取時代から、明治期になっても、鹿児島の官庁、商人の利権確保の動きは続いた。
これに対し、勝手世運動、三法方運動、川畑汽船支援運動と、奄美人は敢然と立ち上がった。復帰運動は四度目の闘いであった。
■内容(目次より)
第一章 「奄美」とは何か──まだ見ぬ「想像の共同体」〈お詫びと訂正〉
本の内容に誤りがございました。誤記により、ご迷惑をお掛けしました方々には、この場を借りて深くお詫び申し上げます。著者 | 榊原洋史 |
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判型、他 | 四六判、380頁 |
榊原洋史(さかきばら・ひろし)
奄美歴史文化研究家。愛知県新城市在住、昭和30年1月生まれ。國學院大學文学部文学科卒業、同大学院文学研究科博士課程前期中退。現職は、研修講師(主に企業・団体の社員・職員教育を行う)。心理学・経営学を学び、大手の社員教育会社を経て独立開業。昭和55年3月、大学院在学中に徳之島へ移住。地元新聞社記者をしながら、奄美の歴史や民俗を調査研究。同59年2月、沖縄へ移住し、2年滞在。
著書に小説『ひとりぼっちじゃないよ』(海風社、2006年)がある。明治時代後期における徳之島の生活を描いている。描かれた民俗・風習の大半は、事実に基づく。主要論文に「『奄美の自由民権運動』研究ノート」(『徳之島郷土研究会報』第19号、平成5年12月)がある。
化石採集の達人が北海道から九州まで野山を駆けまわって集めた、研究に役立つ代表的な化石を厳選し、時代・産地別に解説。さらに、化石採集の心構えから方法と道具、クリーニングの極意、保存方法までの基礎をすべて詰め込んだ充実の入門書が誕生!
■内容(目次より)
●地球と生き物の歴史年表●初心者〜中級者向け
著者 | 大八木 和久 |
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判型、他 | 四六判・239ページ・オールカラー |
大八木 和久(おおやぎ・かずひさ)
1950年生まれ、滋賀県彦根市在住。
いつの間にか73歳になってしまいました。この年になっても化石の採集活動は止まず、年間50日程度は野山を駆け回っています。
化石採集家を自称し、自然に身を置き、地球を肌で感じることが大好きな人間です。決して化石収集家ではありません。化石を集めるのではなく、自分の足と目で化石を見つけ、自分の手で採集し、自分の手でクリーニングし、標本とする。この一連のプロセスをモットーとしています。今は後継者の育成にも力を入れ、弟子を抱えながらの採集活動に励んでいます。
■内容(目次より)
プロローグ著者 | 梁川 英俊 |
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判型、他 | 四六判、309ページ |
梁川 英俊(やながわ・ひでとし)
1959年東京生まれ。鹿児島大学法文学部教授。1988年東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。ケルト諸地域の言語・歴史・文化を主要な研究対象とする一方で、南西諸島、韓国・多島海、ミクロネシア等の島嶼地域の調査・研究にも携わる。著書に『奄美島唄入門』(北斗書房、2020年)、共著書にIdentité et société de Plougastel à Okinawa(レンヌ大学出版局、2007年)、編著書に『しまうたの未来』(鹿児島大学多島圏研究センター、2006年)『〈辺境〉の文化論』(三元社、2011年)『歌は地域を救えるか』(鹿児島大学法文学部人文学科、2013年)『唄者 築地俊造自伝 楽しき哉、島唄人生』(南方新社、2017年)『島の声、島の歌』(鹿児島大学国際島嶼教育研究センター、2019年)などがある。
■内容
キートスは、幼い頃の恐ろしい体験から記憶をなくした迷い蜂。生きる目的を見つけられないまま、ただただ働く日々を過ごしている。著者 | 有川絹子 |
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判型、他 | A5判、並製、107頁 |
有川絹子(ありかわ・きぬこ)
1953年鹿児島市生まれ
立教大学大学院コミュニティ福祉学研究科修了。社会福祉士、介護福祉士。
【勤務】
・志學館大学非常勤講師「権利擁護と成年後見制度」「公的扶助論」(2015年〜2020年)、ふるさと社会福祉士事務所代表(2003年〜2020年)
・社団法人日本社会福祉士会成年後見制度活用講座プログラム開発委員(2002年〜2007年)
・鹿児島県社会福祉士会副会長・鹿児島県社会福祉審議会委員2期・民生委員審査専門分科会審議会委員・鹿児島県社会福祉協議会福祉サービス利用支援事業契約締結審査会委員(2004年〜2007年)
・福岡市・広島市(医療ソーシャルワーカー)(1992年〜1998年頃)
・東京都板橋区・中野区(介護保険認定審査委員2000年〜2002年)
【執筆】
『支援者のための成年後見制度活用講座』第1版〜、共著、社団法人日本社会福祉士会(2010年〜)
『成年後見実務マニュアル 基礎からわかるQ&A』初版〜、共著(担当箇所「総論」)社団法人日本社会福祉士会、中央法規(2011年6月初版、2017年5月第9刷発行)
1800年代、鹿児島の人々は日本の最先端の知識や技術を持ち、政治や経済、外交の分野で最前線に立った。西郷隆盛や大久保利通だけではなく、多くの人々が一丸となって時代を切り拓いた鹿児島の歩みを紹介する一冊。
挑戦の過程で生み出された事件や、当事者の悩み、失敗、無限の選択肢。これらを理解しようとするとき、きっと歴史は面白く、魅力的なものに思えるだろう。
■内容(目次より)
幕末維新を知る前に●各編に楽しいカラーイラストあり
●主要語句にはルビ付き
著者 | 岩川拓夫 |
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絵 | 東雲ののか |
判型、他 | A5判・176ページ・オールカラー |
岩川 拓夫 IWAKAWA Takuo
1985年鹿児島生まれ。大阪大学大学院を修了後、尚古集成館や日置市教育委員会で学芸員として勤めた後、仙巌園学芸員となる。県内外で講演会やシンポジウムに登壇するほか、歴史を活かしたイベントを企画・運営。鹿児島国際大学非常勤講師や西郷南洲顕彰館専門委員などを兼ねる。
主な著書に『龍馬の世界認識』(藤原書店)、『島津重豪と薩摩の学問・文化』(勉誠出版)など(いずれも共著)。
東雲 ののか SHINONOME Nonoka
1989年鹿屋市生まれ。2015年、第3回かごしま漫画クロデミー賞一般コマ部門最優秀賞受賞。2022年、第9回かごしま漫画クロデミー賞 with SDGsストーリー・コマ部門最優秀賞受賞。
16世紀、絶頂期を迎える大航海時代。ポルトガル、スペインなどの西欧諸国は、富を求め、未知の世界に挑んだ。伝説の島ジパング、特に鹿児島は、この時代、地図上にどう描かれていたのか。古地図を巡る旅が始まった。
ヴェーリュ、オルテリウス、キサトゥス、プランシウス、レーラント……、数々の古地図が俎上に上り、謎が解かれていく。
■内容(目次より)
第1部 Cangoxuma島への旅編著者 | 寺邑昭信 |
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判型、他 | A5判、319ページ |
寺邑昭信(てらむら あきのぶ)
1946年生まれ。東京大学文学部哲学専修課程卒業、同大学院人文科学研究科哲学専門課程博士課程単位取得退学。もと鹿児島大学教員(教養部、法文学部)。鹿児島大学名誉教授。近現代西洋哲学、特に前期ハイデガー存在論を研究。 「ハイデガー『存在と時間』註解(1)〜(12)」(鹿児島大学リポジトリ)、『ハイデガー『存在と時間』入門』(共著 講談社学術文庫)、『ヤスパース ハイデガーとの対決』(共訳 紀伊國屋書店)、『ウィーン小景』(鹿児島大学リポジトリ)等。